2015年11月15日日曜日

虫垂炎で緊急手術そして入院しました

突然ですが、この度、虫垂炎(盲腸)にかかってしまい緊急手術&入院してました。
まさか自分がって感じだったのですが、これから運悪く発症してしまう人の少しでも不安を取り除いたり出来ればと、僕の入院日記ということで、本ブログに残しておきたいと思います。僕自身結構不安でしたのでw 

以下、発症から手術、そして入院中の生活まで、時系列で書いていきます。主に発症から手術までの過程が多めです。僕の場合、典型的な虫垂炎の症状だったらしいので、心当たる症状があれば病院行くときの参考になるかもしれません。

病院で食べたものもせっかくなので記録しました。日頃の不摂生からは考えられないくらい超健康的な食事内容だったと思いますw しかもこの病院の食事は味付け等々非常に美味しかったと思います。病院食は美味しくないというイメージが一新されました(単に食事制限がない献立だからかも)。

# このエントリーを書いているのは退院を控えた前日です。記憶が鮮明なうちに残しておきます。
# キーワード補足
手術創: この言葉を僕は知らなかったのですが、手術の際に出来た縫合された傷の事を言うみたいです。今回開腹手術ということでお腹を切ったので、お腹に傷があります。そのことを指します。

かなり長いですが、興味のある方はどうぞ。



2015.11.11 20:00 - (怪しい雲行)
家で家族でご飯を食べながらビールを1缶を飲み、子供たちと流行りのスプラトゥーンをしながら焼酎お湯割りと2杯ほど飲んでいた。この時はまだ何も異常なし。長男のチャージャーのAIMうますぎて投げ出したくなるレベル。次男はシューターの立ち回りがうまくなってきた。お父さんは52ガロン大好きです。


2015.11.11 23:00 - 2015.11.12 0:00
妻と子供たちは寝ていて、水を飲みながらPCで仕事していた。若干、胃というかみぞおちというか、その辺りに違和感を感じる。たまには晩酌控えようかなーなんて思いながら、仕事をそろそろ切り上げて寝るかと布団へ。


2015.11.12 1:00 - (緊急手術&入院1日目)
胃というかみぞおちの付近の痛みがどんどん強くなる。このままだと寝れそうにないので、市販薬のガスター10を飲む。まあ、30分以内には治まるだろうと、そのまま横になる。


2015.11.12 2:00 - 
よくならない。どんどん痛い。締め付けられる痛み。痛い場所は相変わらず胃というかみぞおち付近。でも、痛い範囲が広がってきてる気がする。仰向けで寝ていられなくなる。


2015.11.12 3:00 - 
痛みが益々まして、ついに吐き気でトイレに駆け込む。オエェーってなるが何も出ない。胃液みたいなのは結構出た。苦しい。度々吐き気が襲ってくるので、トイレと布団を往復しまくる。この時点で急患に行くべきか悩み始める。妻と子供は爆睡中。


2015.11.12 5:00 - 
とりあえずスマホを見たりプログラムを書いたりして気を紛らわしていると少し治まってきた気がする。と同時に痛みの場所がみぞおち付近から右下へ移動してるような気がする。昔、誰かから、お腹の右下が痛くなると盲腸の可能性があるって言われた事を覚えていたので、「右下 盲腸」とかでググりまくる。やばい、これもしかしたら盲腸かもしれない。


2015.11.12 6:00 - 
再びみぞおち周辺に違和感。腹部右下も痛い。一発逆転を信じてもう一度ガスター10を飲む。これでダメなら病院行こう。


2015.11.12 7:30 -
ほぼ一睡も出来ず。全然痛い。妻と子供たちを起こす。お父さん、お腹痛くて寝れなかったんだ。ちょっと病院に行こうかと思う。あらあら、それは大変、かかりつけの内科は朝一が混むから、早めに行って待っとこうかなと。妻が出勤前に送って行こうか?と言ってくれたが、まあなんとか自分でいけそうだったので車運転して一人でかかりつけの内科へ。(この時はまさか緊急手術&入院することになるとは全く思っていなかった。。)


2015.11.12 8:30 -
本来診療時間は9時からだけど、俺の様子があまりにおかしかったからか、30分早めて見て頂いた。体温、血圧、血液検査、レントゲン、腹部エコーで検査。37.3度の微熱、血圧が上150の下95、白血球が凄い値、レントゲン、腹部エコーの結果を総合して、恐らく虫垂が炎症おこしての反応ではないかとの事。はい、盲腸です。

「外科に紹介状を書くから今すぐ行って来なさい」

え、外科!?、もうこれ手術フラグなのか!?と一瞬目の前が真っ暗に。月末から楽しみにしていた海外出張、行けなくなるのかな。。ガーン。。とりあえず自宅と会社に連絡。妻がそんなに痛かったのに寝ててごめんよとw 会社のスタッフは仕事の事はこっちに任せておけと心強いお言葉。

さぁ、ハラをくくってハラキリへ。。ここで問題、病院の駐車場から車をどかさないといけない。まだ気力があったので、再び自分で運転して総合病院へ移動。


2015.11.12 10:00 - 
紹介状を書いてもらった総合病院へ。取り敢えず車いすに乗せられる。人生初。あまりにも僕が苦しそうだったからか、外来受付のおねーさん、外科の看護師さん、みんな超絶優しい。そして綺麗な人が多いぞこの病院。ちょっと嬉しくなる。痛みは少し落ち着いていた。

身長、体重測定、体温、血圧、血中酸素、血液検査、尿検査、レントゲン、心電図、造影剤を投入した状態でのCTスキャンなど盛りだくさんの検査を終え、診断の結果は虫垂炎。薬で散らせない事はないが、海外出張を控えている事を伝えると、であれば手術が確実でしょうとの事。そしてもう今日すぐ手術したほうがよいでしょうと。

というわけでこの日に緊急手術&入院することになりました。

手術方法の説明があったのだけど、内視鏡下手術と開腹手術とあるらしい。

内視鏡下手術はお腹に穴を開けて、そこからカメラを入れて、その映像を見ながら手術する。傷跡も残りにくく、手術時間も短く、術後の回復も早いらしい。

開腹手術はその名の通り、メスを入れてお腹を開くという事で、傷跡も残るし手術時間もちょっと長め。術後の回復には時間がかかる場合があるとの事だった。

もちろん内視鏡下手術を希望したいところだけど、僕の場合はそれなりにお腹に脂肪があるようなのでということで開腹手術が確実で安全な方法になりますとの事。orz。本気でダイエットを決意した瞬間だった。体型によって手術の選択肢がなくなったりするんだなと。日頃の不摂生を後悔した。

そして、ふと、自分が車で来たことを思い出し、入院患者用の駐車場は無いので当日中に出庫しないといけない事がわかり、こりゃタクシーで来りゃよかったと後悔w 

病院から身元引受人?の承諾?もいるとの事で、妻に電話。手術の説明とかをしてもらった。同意書とかたくさん必要で、サイン書きまくる。


2015.11.12 12:00 - 
ICU室がまだ空いてない為、空き次第手術になりますとの事。それまでに入院の説明や手続きを行う。どうしても仕事の都合上電話連絡や携帯、ネットが手放せない為、少々高いが個室に入った。部屋で少し落ち着いたところで、家族と会社、仕事関係に連絡。まーみんなビックリしますわなw みんなたまにはゆっくり休まんねと優しい言葉。ありがとうございます。

ただ、どうしても今週中に僕が仕上げないといけない仕事があって、会社のスタッフに連絡してMac、携帯の充電器等々を持ってきてもらった。とても心配そうにしてて、まあ大丈夫だから!となだめる。そして帰りの際に車を出庫してもらった!いやー助かったぜみゆぽん。


2015.11.12 17:15 - 
いよいよ手術に。家族はまだ病院には到着出来ていないので、一人手術室へ向かう。人生初手術なのでそれなりに緊張した。頭に帽子みたいなものを被り、手術台へ。点滴から麻酔を入れると眠たくなりますので、そのまま寝てくださいーって言われた。そしたら背中から局所麻酔用の針を入れ、手術を開始しますので。寝て起きたら終わってますよ。との説明。

いざ、点滴から麻酔を入れられ、手術スタート。
変だな、あまり眠くならない。やばい怖い。どうも麻酔というのは人によって相性があり、効きやすい、効きにくいということがあるようだ。僕はまさかの後者だったのかもしれない。あまり眠くならないまま、背中から局所麻酔をされる。鈍い痛みが走る。うーうー言ってた気がする。いよいよ我慢出来なくて「なんか、痛いです!」って割りと大きい声で言った気がする。その後から覚えていない。

ふとうっすら意識が戻った時、僕は仰向けに寝ていて、僕の右側に次男が居て「おとーさーん!」って言ってた気がした。が、頭がボケすぎててはっきり覚えていない。後で確認すると術後、先生が僕に声をかけてて、その時に確かに次男が右側にいたようだ。先生がその時なんて言ってたのかは全く覚えていないw またすぐに眠ってしまったようだ。

そしてもう一度うっすら意識が戻って、その時はもう個室にいた。妻と子供たちがそばにいた気がする。がこれもまた曖昧。またすぐ眠ってしまったようだ。


2015.11.12 21:00 - 
そして次に目覚めた時はハッキリと目覚めた。個室にいた。酸素マスクと点滴に繋がれていて、自分一人。上に書いた事を思い出してた。夢ではなかったようで、付箋に妻と子供たちから手書きのメッセージが貼ってあった。優しいね。
まだ麻酔が残っていたのか、この時は痛くなかったが、右下を触ってみて、ああ、腹を切ったんだなというのがわかった。
看護師さんが夜中何度も検温・血圧・血中酸素の測定に。
この日は当然絶食。水もダメ。翌日以降、おならが出たら水は飲んでいいらしい。この日は寝ても寝ても眠かった。

ふと起きたタイミングで家族や会社のメンバーとメッセージのやり取りするなど。
点滴してるので不思議と喉が渇かない。


2015.11.13 8:00 - 22:00
入院2日目。朝食はまだ無し。看護師さんと先生より手術は無事に終わった事を告げられる。午前中に腸が動き出せば昼からはおかゆが出るとの事。おならが出れば腸が動いていると判断してよいらしい。11時頃、無事に空砲を発射。

看護師さんがいるときにトイレに行きたくなり、行ってもいいですか?と聞くと、いいですよと。ベッドでも出来ますけど、嫌でしょう?と。はい、羞恥心が。。
トイレは室内にあるので、とりあえずたどり着けるかアシストしてもらうが、ここで激痛地獄。
手術した箇所が痛いこと痛いこと。まずベッドから起き上がれない。腹筋に力を入れようもんなら手術創(手術の際切り開いた部分の傷のことです)から内蔵が吹き出してくるんじゃないかって感じ。力を入れてなくても曲げ伸ばしなんてとても出来る気がしないくらい痛い。どうやって起き上がれば痛くないのかわからない。普段全く意識してないけど腹筋周りって相当重要やなと痛感した。

なんとか立ち上がるも背筋は伸ばせない、伸ばすと痛そう。かといって、曲げても痛い。どこのポジションなら痛くないのか想像出来ない。試行錯誤が痛い。辛い。

一歩踏み出す。地面を踏む衝撃で痛い。内蔵が溢れてくるんじゃないかって感じ。何かに捕まらないととてもじゃないけど歩けない。

トイレの中、洋式便器に座れない。どう曲げても痛い。ようがたせた後、痛くて立ち上がれない。辛い。

やっとかっとでトイレを出て、ベッドまで歩いて、横になりたいがどうやって横になればいいかわからない。どういう横に成り方をしても痛そうで怖い。

これは大変貴重な体験というか、体感だった。手すりにつかまりながら歩く人、杖が必要な人。かがんだり、伸ばしたりが辛そうな人。いっぺんにその人たちの気持ちがわかった。こら辛いわ。ほんとに辛い。そして情けなくなる気持ち。なんか、少しだけわかった気がする。

たった数センチ腹を切っただけで、こんなにもダメージがあるのか。本当に衝撃だった。舐めてました。

おならの後は便もちゃんと出ないといけないらしいけど、ちゃんとこの日から出ました。ただ、上に書いた通りトイレの往復が本当に地獄。しかも大の方、全然いきめないです。いきむと内蔵飛び出すんじゃないかって。便は抗生剤の影響でゆるいです。もしここで何日もおならや便が出ないと合併症で腸閉塞を起こしてる可能性があるようだ。怖い怖い。

この日、会社のエンジニアがお見舞いに来てくれたが、ほとんど何も出来ず。業務進捗の確認と、世間話。ワッキー心配かけたね。晩ごはんは7分粥と流動食的なおかず。明日の朝からは通常の食事ですと告げられる。嬉しい。

夜は妻と子供たちが来てくれて、手術創を痛そうに覗きこまれるなど。

最初の病院食。絶食後なので本当に美味しかった。

夜ご飯。りんごが嬉しい。



2015.11.14 7:00 - 22:00
入院3日目。土曜日。
朝ごはんはパンだった。多分普通のパンなんだけどすごく美味しく感じた。生きてるって感じがした。
昨日とは打って変わって痛みがかなり和らいでいる。もちろん痛いけどトイレの往復はそこまで苦ではなくなった。でもまだ手すりが欲しい。何かに捕まって移動したいって感じ。

この日はうちの取締役と取引先な方々がお見舞いに来てくれた。取引先からは素敵なお花(メッセージがパンチ効いてた)、取締役からは絶倫系精力剤w みんな俺を笑わせようとしてるな!w 術後、笑うと結構お腹痛いです。お気をつけ下さい。こにたんせんきゅー!はるおかさん、ひでくんありがとー!

食事のお盆を自分で運べるようになったり、入院患者用のラウンジまでゆっくり散歩したりと、体がどんどん回復していってるのを実感した一日だった。

先生と話して16日の月曜に退院出来そうとの事。やったぜ!

昼間、そこそこ昼寝もしているのでなかなか夜寝付けず。
夜中にこっそりNetflixで映画一本見たらあっという間にFREETELの上限10Gに張り付いてしまった。。。

朝ごぱん。美味しい。

昼ご飯。一般食へ。ちなみに夜は撮るの忘れた。


2015.11.15 7:00 - 22:00
入院4日目。日曜日。
人間の回復力ってほんとすごい。若干の痛みはあるものの、普通に歩けて、ものも持てる。走ったりは無理だけど。
トイレはもう全く苦じゃないです。安心だ。

奥さんがオーバーオールを買ってきてくれた。これなら手術創部分を締めつけないから安心でしょうと。ちょうどズボンだとベルトの位置に手術創があるので、締め付けたりはちょっと怖かった。さすがだ。さすがすぎる。最近はサロペットなんて言うらしい。しばらく、マリオスタイルになります。

ご飯が美味い。本当に幸せを感じる。おならも便もガンガン出る。絶好腸。
多分痩せた。ダイエット出来てる。血圧がとっても正常値になった。上110の下70。安定感ある。


朝ごはん。やっぱり牛乳と米は合わないと思う。

お昼ご飯。魚大好き。

晩ごはん。豚カツなかなかでした。


さぁ、このまま何もなければ明日退院予定です。時間はまだ未定。
これまでの感じだと術後の経過は良好みたいなので、問題なくいけるのではないかな。
退院時にも改めて告げられると思いますが、しばらくは自宅療養しろとの事でした。やはり、腹を切るというのは、それ相応の事なのだなぁと。

今回、健康の有り難みがとてもよくわかりました。
いい仕事も、いい人生も、健康あってこそだなと。

外科の先生に、最初は胃・みぞおち付近に違和感を感じて、そこから痛みが右下に移っていった感じがすると伝えたところ、「それは典型的な虫垂炎の症状ですよ!」と言われました。

いきなりお腹の右下が痛くなるわけではなく、最初は胃が変?みたいなところからスタートすると、まさか盲腸とは思わず、発見が遅れる場合もあるそうです。そのままほっとくと膨らんでお腹の中で虫垂が破裂して、腹膜炎をおこし、時には命に関わる場合もあると言われました。普段とは違う痛みがある、なにかおかしい時は是非病院へ行ってください。

盲腸、舐めとったらいかんですね。

明日、無事に退院出来るといいなぁ。
最後まで読んで頂きありがとうございました。


# 明日退院出来れば4泊5日で行く盲腸の旅、終了です。 

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